コートニー・ラヴ率いる グランジ・バンド、ホール。
ヘヴィなサウンド、ポップなサウンド、 コートニーのドスの効いた声、ハードな歌詞、 派手なライヴ・ステージ、多数の スキャンダルが特徴。
ホールというバンド名はマッドハニーに感銘を受けたコートニー・ラヴが 付けた。
ホールはコートニー・ラヴがニルヴァーナの カート・コバーンと結婚したことからメディアから 注目され始め、当初はバンドの音楽性よりも スキャンダルの方が目立っていた。
フロントマンであるコートニー・ラヴはカート・コバーンとのゴシップ、 妊娠、出産、ドラッグ問題、クリス・ノヴォセリックや デイヴ・グロールなどのニルヴァーナ関係者との対立、 他アーティスト(アクセル・ローズやマドンナ)との対立など 90年代前半は常にダブロイド誌の表紙を飾っていた。
ホールはグランジ・ムーブメント真っ只中に人気を獲得し、 グランジ・バンドとして過激なライヴと 特異のヴィジュアル、独自のサウンドと歌声で人気を博した。 グランジ・ブームが去った後もアルバム"セレブリティ・スキン" を大ヒットさせるなど音楽性もライヴ同様評価されている。
メンバー
コートニー・ラヴ・・・ヴォーカル、ギター
エリック・アーランドソン・・・ギター
メリッサ・アウフ・ダー・マウア・・・ベース
サマンサ・マロニー・・・ドラムス


ストリッパー、バンドのグルーピー、 グランジ女性バンドのL7との生活などを経て コートニー・ラヴは自身のバンドを結成しようとしていた。 コートニーが影響を受けたアーティストは パティ・スミス、ソニック・ユース、マッドハニー、 エルヴィス・コステロ、セックス・ピストルズなどだ。 中でもマッドハニーは格別であり、スターになることを諦め、 ストリッパーとして生きようとしていた彼女を 勇気づけた。
89年、ロサンゼルスでコートニー・ラヴ(ボーカル)は エリック・アーランドソン(ギター)、ジル・エメリー (ベース)、 キャロリーネ・リュー(ドラム)と共にバンド、 ホール(hole)を結成。 以後、人間関係やコートニーのスキャンダルなどで ドラムとベースは変わっていったが ギターのエリック・アーランドソンだけはコートニーと 共にバンドに残留し続けた。アーランドソンは 数少ないコートニーの理解者だったのだ。 コートニーがファンとの乱闘など破天荒な行動 をとった時も体を張って止めていた。
91年、アルバム"プリティ・オン・ザ・インサイド"をリリース。 ブルー・カラーや男根主義の男どもに痛烈な一撃を喰らわせる アルバム。憎しみとギター・ノイズが刻まれている。
この頃からコートニーはビリー・コーガン (スマッシング・パンプキンズのフロントマン)と別れ、 カート・コバーンと付き合い始めた。 ニルヴァーナが大ブレイク中だったため コートニーは極度に目立ち、ホールはスキャンダル・バンドと なってしまった。また、コートニーの結婚、出産のため一時 活動を中止した。
92年、ニルヴァーナのクリスやデイヴと対立し、 メディアはコートニーを「ニルヴァーナを解散させようとする オノ・ヨーコ」と例えた。また、破天荒なコートニーを ナンシー・スパンゲンのように扱うものもいた。 この年のMTVのビデオ・ミュージック・アワードでアクセル・ローズ とひと悶着起こし、以後メディアを通じて批判合戦を行った。 また、マドンナがホールを自分が所属するレーベルに移籍させようと したがコートニーはそれを断り、以後マドンナとも プレスを通じて批判し合うようになる。
94年4月5日、夫のカート・コバーンが自殺し、この世を去る。
カートが生前にコートニーの浮気を疑っていたことなどから
、カートの死をコートニーのせいにするものもいた。
悲しみに暮れ、様々な人間と対立し、バッシングを受ける中、
コートニー率いるホールはアルバム"リブ・スルー・ディス"を
リリース。このアルバムはグランジ・サウンドとギター・ポップが
見事に効いた作品。カートは死ぬ前のコートニーへの電話で
このアルバムのことを取り上げ、「君はいいアルバムを作ったんだ」
と言い残している。
同年の6月16日、この頃ホールのベース
を担当していたクリステン・パーフがヘロインの過剰摂取で
死亡した。
96年、ライヴ・アルバム"アスク・フォー・イット"を リリース。このアルバムはライヴ音源、ヴェルヴェット・ アンダーグラウンドのカヴァーなどを収録している。
97年、ライヴ・アルバム"マイ・ボディ、ザ・ハード・グレネード"を リリース。このアルバムはライヴ音源とデモ・テイクを 収録している。
98年、アルバム"セレブリティ・スキン"をリリース。 このアルバムは偉大なポスト・グランジ・アルバムだ。 ホールの最高傑作であり、大ヒットアルバム。 ハードな感情をさらけ出した歌詞をダークでポップな メロディに乗せて歌っている。ビリー・コーガンなども 参加し、シンプルで高度な音楽を聴くことができる。 このアルバムは過激でハードなホールいうバンドの 集大成だ。
この後いくつかのトラブルが勃発し、バンドは活動を停止した。 コートニー・ラヴは ソロ及び女優として活動している。