
グラム・ロックは
音楽的な共通は少なく、
妖しげな化粧と派手なステージ衣装が最大の特徴。
グラム・ロッカーは化粧をした初のロック・スターであり、
ビジュアル系の元祖ともいえる。
グラム・ロック・ブームは70年代初期に始り、瞬く間に英国中に 広がって大ムーブメントとなった。全盛期の人気はとてつもないものだったが、 数年でブームは終わり、70年代後半には もうメインストリームから消えていた。
グラム・バンドの音楽的な共通点はほぼなかったが、 当時全盛していたハード・ロックやプログレッシヴ・ロックよりもシンプルでポップな サウンドを展開するバンドが多かった。
グラム・ロックが全盛の頃は、英国のあらゆる都市に 化粧をして歩く青年がいた。グラムではないアーティストにも このスタイルは影響を与え、グラム・ブーム全盛期の頃は ミック・ジャガーも化粧をしてステージに立っていたほどだった。
後に出てくるアーティストにグラム・ロックの視覚は多大な影響を与えた。 ニュー・ウェイヴの派手なアーティスト達はグラム・ロックのスタイル に影響を受け、それをさらに派手にしたものが多かった。 LAメタルはグラム入りのヘヴィ・メタルであり、 モトリー・クルーを筆頭に彼らはグラム・ロックに影響を受けていた。 90年代屈指のアンチ・ヒーロー、マリリン・マンソンもグラムに影響を受けており、 独自のヴィジュアルのアーティストは大概グラム・ロックに影響を受けている。
グラム・ロックの代表格はデヴィッド・ボウイと T.レックス。この2つは70年代前半の英国で最も影響力のあるアーティスト だった。また、後に巨大なアーティストとなる ロキシー・ミュージックもグラム・ロックを支えた。
アメリカを代表するハード・ロック・アーティストのアリス・クーパーも独自のメイクから グラム・ロックに分類される。ただしキッスは時代が違うためグラムとは言われない。
他にグラム・ロック・アーティストはゲイリー・グリッター、スレイド、 スウィートなどがいた。スレイドの人気は特に高く一時頂点に達した。 また、ルー・リードもアルバム"トランス・フォーマー"でグラム・ロックを飲み込んだ。
グラム・ロックは70年代初頭に始った。それまでにも 化粧をして演奏するバンドはいたが無名バンドにすぎなかった。 グラムの始まりへの最大の貢献はデヴィッド・ボウイがミック・ロンソン のバンド、ハイプと共にステージで中性的で派手な衣装を身にまとった ことだ。72年になると様々なバンドが化粧を施すようになり、 72年と73年はグラム・ロックの全盛期だった。
72年、この年には様々なグラム・ロック・アルバムがリリースされた。
当時絶頂期だったスレイドがアルバム"スレイド?"をリリース。
全英1位を獲得し、大ヒットを記録。このアルバムには名曲"カム・オン・フィール・
ザ・ノイズ"を収録している。
ロキシー・ミュージックがデビュー・アルバム"ロキシー・ミュージック"を
リリース。
T.レックスがアルバム"ザ・スライダー"をリリース。
このアルバムはグラム・ロックの代表作。
大ヒットを記録し、グラム・ロック・ブームを推し進めた。このアルバムには"メタル・グレー"、"テレグラム・サム"、"ザ・スライダー"などグラム・ロック・シーンの代表曲が収録してある。
73年、この年も72年と同様グラム・ロックの全盛期。 デヴィッド・ボウイはアルバム"アラジン・セイン"をリリースした。 このアルバムはグラム・ロックの金字塔。"あの男を注意しろ"から 始まるこのアルバムは狂気と暗さを表した 作品。グラム・ロックの代表曲"ジーン・ジニー"も収録されており、ボウイはキャラクターを前面に押し出している。
74年頃からグラム・ロックは終息に向かい、76年には完全に 息絶えた。ほとんどのグラム・アーティストの人気は下降線をたどり、 デヴィッド・ボウイは音楽性を変えていった。