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ブルース・ディッキンソン エディ・ヴァン・ヘイレン

アンガス・ヤング

80年代ロック・シーンの 主役 ハード・ロック/ヘヴィ・メタル

70年代のハード・ロック・シーンに影響を受けたバンドが続出し、 世界中に様々なハード・ロック/ヘヴィ・メタル・バンドが現れた。 それらのバンドが次々と登場し、 MTVの登場と共にブームは加速、たくさんのバンドが爆発的な セールスを上げた。 イギリスを中心に パンク・ロック、ニュー・ウェイヴ、アシッド・ハウスなどが 流行するが、全体的に80年代のロック・シーンはハード・ロック/ヘヴィ・メタルが 主役だった。

80年代ハード・ロック・シーンは大きな3つのムーブメントが あった。アイアン・メイデンやデフ・レパードらが先導した ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル (NWOBHM)。 モトリー・クルーやラットらが先導したLAメタル。 メタリカ、スレイヤー、アンスラックスらによるスラッシュ・メタル。 これらの大フィーバーはハード・ロック/ヘヴィ・メタル・シーンを活気づけ、 そして色褪せた。

MTVの登場でハード・ロック・バンドもミュージック・ビデオの 制作に熱心になっていき、芸術性の高い様々なビデオが作られていった。だがその反面、 目立つために派手なビデオを流すバンドが続出し、派手なだけのバンドや ポイズンのような髪型中心バンドが活躍することになってしまった。
また、上半身裸で熱唱する男たちが増え、 「ロック・スター=マッチョ」というイメージがアメリカで 定着した。この頃のアメリカの不良少年のスタイルは長髪、マッチョ、 バイク、ギター、革ジャンといった内容だった。

ボン・ジョヴィのようなアイドル的なイメージ を持つバンドやハード・ロックにポップさを加えたヴァン・ヘイレンやデフ・レパードなどが 巨大なセールスを記録したことで コアなロック・ファンから「モンスター・オブ・ロック」や 「ポップ・ロック」と揶揄された。 しかし、これらの反動でインディー・シーンが活気づき、 90年代に活躍することになる多数のオルタナティヴ・ロック・バンドが地下で生まれることになった。

80年代ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの歴史

ダイヤモンドヘッド

ヴィンス・ニール

ジェイムズ・ヘットフィールドと
スティーヴン・タイラー

アクセル・ローズ

80年代初頭、イギリスではパンク・ムーブメントによるハード・ロック勢の 衰退とレッド・ツェッペリンの解散、アメリカではエアロスミスとキッスが 人気低下に陥っていた。 そんな中、AC/DCが80年にリリースしたアルバム "バック・イン・ブラック"が 空前絶後の大ヒット。このアルバムは長くチャートに留まり続け、 ロック史上最大のセールスを記録した。

そして、イギリスから アイアン・メイデン、サムソン、エンジェル・ウィッチ、デフ・レパード、 ダイヤモンド・ヘッドなどが出現。ニュー・ウェイヴ・オブ・ ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル(NWOBHM)と言われるムーブメントが起こる。 ただし、NWOBHM勢は母国イギリスではポスト・パンクやザ・スミスのようなバンドに押され、 それほど巨大な影響力は持たなかった。 だが、アメリカでは強烈なインパクトを与え、以降の ハード・ロック/ヘヴィ・メタルに大きな影響を与えた。 また、NWOBHMと共にジューダス・プリースト、レインボー、ディープ・パープル、 ブラック・サバス(オジー抜き)などのかつてのハード・ロック/ ヘヴィ・メタル・バンドも活躍した。 NWOBHMの中でもアイアン・メイデンの人気は突出的で、悪魔バンドの 象徴であり、 スラッシュ・メタルの誕生にも影響を与えた。 また、デフ・レパードはポップス・アプローチをとり、莫大な成功を手にすることになる。 NWOBHMの代表曲はアイアン・メイデンの"プラウラー"、ダイヤモンドヘッドの"アム・アイ・エヴィル"、デフ・レパードの"トゥー・レイト・フォー・ラヴ" など。

NWOBHM以上に目立ったのがLAメタル勢。 モトリー・クルーラット、ドッケンが成功し、 LAから山ほどのヘヴィ・メタル・バンドが現れた。 彼らは派手なメイクと衣装、ハードでありながらキャッチーな メロディを持っており、MTVで大々的に取り上げられたことも あって一大ムーブメントを巻き起こした。 その中でもモトリー・クルーの人気は突出的で 彼らのルックスとスキャンダラスな言動や行動も相まって 爆発的な人気を獲得すると共にアンチ・ヒーローと化した。 LAメタルの代表曲はモトリー・クルーの"ガールズ・ガールズ・ガールズ"やラットの"ダンス"など。

ブラック・サバスを脱退したオジー・オズボーンは ギタリスト、ランディ・ローズと共に自身のソロ活動を行い、 ブラック・サバス以上の成功を収めた。代表曲に"クレイジー・トレイン"や"ミスター・クロウリー"などがある。また、ヘヴィ・メタル界屈指の カリスマ、マイケル・シェンカーはMSGを結成、 スウェーデンからはヨーロッパが現れ、個性を持つ 様々なハード・ロック/ヘヴィ・メタル・バンドが活躍していった。

80年代前半からスラッシュ・メタルが誕生。 メタリカを始め、スレイヤーアンスラックスメガデスなど が人気を博し、80年代後半にはムーブメントとなって巨大な セールスを記録した。スラッシュ・メタルからはデス・メタルや ブラック・メタルが生まれ、後のヘヴィ・ロックやラップ・メタルにも 影響を与えた。アンスラックスはヒップ・ホップ・アーティストと コラボするなどミクスチャーのような姿勢を見せ、 叙情性の美しさを持つ大作を作ったメタリカは世界規模の人気バンドとなっていった。 スラッシュ・メタルの代表曲はメタリカの"バッテリー"、アンスラックスの"アマング・ザ・リヴィング"、スレイヤーの"エンジェル・オブ・デス"、メガデスの"ホリー・ウォーズ…ザ・パニッシュメント・デュー"など。

70年代から活動していたヴァン・ヘイレンは80年代中期になって 爆発的セールスを記録。エドワード・ヴァン・ヘイレンによってライトハンド奏法 が広まった。大ヒット曲"ジャンプ"はハード・ロック・シーンだけでなく80年代音楽シーンを代表する曲。
この頃にボン・ジョヴィも登場。ハード・ロックにキャッチーな メロディを乗せた"リヴィン・オン・ア・プレイヤー"や"ユー・ギブ・ラヴ・ア・バッド・ネーム"などが爆発的大ヒットを記録。
また、イギリスから来たホワイト・スネイクもアメリカで大ヒット。 イギリスの国民的バンド、クイーンも相変わらず人気を博していた。

80年代終盤、ハード・ロック/ヘヴィ・メタル界最後の大物 ガンズ・アンド・ローゼズが現れる。 高い演奏力と歌唱力を持つこの王道バンドは パンクのスタイルを持ち合わせながらも繊細なバラードが一流。 ロック・スターらしい悪態も兼ね合わせ、 MTVも絶妙に使い、世界最大のバンドとなった。代表曲"ノヴェンバー・レイン"などのようにハード・ロックの枠を超えたバンドでもあった。
この頃にはアメリカン・ハード・ロックの王者エアロスミスが復活し、 キッスも人気を少しだが取り戻す。 91年までハード・ロック/ヘヴィ・メタル勢は全盛を極めた。

そして、92年にニルヴァーナのアルバム"ネヴァー・マインド"(リリースは91年)が 大ヒットし、長年に渡ってメインストリームだったハード・ロック/ヘヴィ・メタルが 総崩れすることになる。シーンが変わるとほとんどのハード・ロック/ヘヴィ・メタル・バンドの 人気は急低下していったが、80年代から活動していた パンテラなどが新たなヘヴィ・メタルを魅せていった。

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80年代ハード・ロック/ヘヴィ・メタル・アーティスト一覧

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